以下は、インド政府の統計・計画実施省(MoSPI)が発表した2024-25年度第3四半期(2024年10月~12月)の国内総生産(GDP)に関する報告書です。
インド経済:2024-25年度第3四半期GDP報告
概要
2025年2月28日に発表された統計によると、インドの2024-25年度第3四半期(Q3)の実質GDP成長率は前年同期比6.2%となり、前期(Q2)の5.6%から改善しました。名目GDP成長率は9.9%と推定されています。
第3四半期の実質GDPは47.17兆ルピー(約5,395億ドル)に達し、前期の44.44兆ルピー(約5,083億ドル)から増加しました。
主な成長要因
- 農業部門:好調なカリフ作物の収穫により、農業部門の成長率は4.5%と、前年同期の0.4%から大幅に改善しました。
- 建設部門:年間を通じて8.6%の成長が見込まれており、経済成長の主要な牽引役となっています。
- 金融・不動産・専門サービス部門:第3四半期の成長率は7.2%と堅調でした。
- 個人最終消費支出:年間で7.6%の成長が予測されており、前年の5.6%から改善しています。
年間見通し
MoSPIの第2次予測によれば、2024-25年度の実質GDP成長率は6.5%、名目GDP成長率は9.9%と見込まれています。 これは、2023-24年度の9.2%(過去12年間で最高)からの減速を示しています。
経済の展望と課題
第3四半期の成長は、政府支出や農業収穫の増加、農村部の需要回復に支えられましたが、製造業や投資の伸び悩みが全体の成長を抑制しています。 今後、2024-25年度の6.5%の成長目標を達成するためには、第4四半期において7.7%の成長が必要とされており、これは高いハードルとされています。